IDT社のFemtoClock®とFemtoClock® NG(New Generation)は、高性能で先進的な周波数シンセサイザ機能を実現するクロック製品です。周波数基準として簡素で低価格な基本波モードの水晶振動子を使用することができ、それを基に高品質/高周波数のクロック信号を合成することが可能です。最大1.3GHzの出力周波数と0.5ps未満(実効値)の位相雑音を実現します。

FemtoClockは、完全なカスタム対応が可能なスタンドアロンのソリューションです。高性能のアプリケーションにおいて、水晶振動子やSAW(表面弾性波)振動子をベースとした発振器を置き換えるものとして基準周波数の生成に使用できます。従来は、周波数の高いクロック信号を生成するために、3次オーバートーンや高周波基本波(HFF、逆メサ型)を使う水晶発振器や、高価なSAW発振器が使われてきました。FemtoClockはこれらを置き換え可能なものであり、より信頼性が高く、より低コストで、より簡単に入手することができます。

固定周波数の発振器とは異なり、FemtoClock製品では、周波数合成技術によって複数のクロック周波数を生成することが可能です。また、任意のアプリケーションで利用できるだけの柔軟性も備えています。シリコン・ベースのデバイスであるため、固定周波数/単一機能の発振器とは異なり、さまざまなクロック・ツリー機能を1つのデバイスに集積することができます。FemtoClockには、さまざまな性能、パッケージのファミリ製品が用意されています。最も基本的なものとしては、小型の8ピンTSSOPを採用し、低ジッターの1つのクロック信号を供給する製品があります。それ以外に、より複雑なプログラマブル合成機能やより多くの付加機能を内蔵し、複数出力、複数周波数に対応する製品も用意されています。

FemtoClockは、ジッターに敏感なアプリケーションに対して基準クロックを提供するための理想的なソリューションです。FemtoClockの各製品は、PHYデバイス、スイッチ、ASIC、ネットワーク・プロセッサなど、回路基板に実装され、基準クロックを必要とする各種デバイスと連携して動作するように設計されています。そのため、基板の設計/レイアウトが簡素化され、製品化までの時間を短縮することが可能になります。また、FemtoClockの各製品は、10GbE(10 Gigabit Ethernet)、PCI Express®、ファイバ・チャネル、SONETなど、多くのインタフェース規格の要求仕様を満足しています。多くの製品は、通信アプリケーションでよく使われる基準クロック周波数を合成するために最適化されていますが、CPU、メモリー、ロジック回路で使われる周波数や、その他の汎用クロック・アプリケーションで使われる周波数に対応した多様な製品も取りそろえています。そうした用途としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ASIC、DSP、CPU、メモリー
  • 通信(SONET/SDHやSPI-4.2を含む)
  • ネットワーク(1GbE、10GbE、XAUI、12GbEを含む)
  • PCI Express®
  • SERDESやPHYデバイスの基準クロック
  • シリアル・ストレージ(SAS、SATA、4G/8G/10Gのファイバ・チャネル)
  • 無線インフラ(CPRI、RP3を含む)

低ジッターのクロックについて

クロック・ジッターとは、現実のクロックで生じる時間軸方向の揺らぎのことです。理想的なクロック周期に対する立ち上がり/立ち下がりのズレは、連続するパルス信号の周波数や位相、振幅などの特性に影響を及ぼします。高性能のアプリケーションにおいて大きなジッターが発生すると、システムが望ましくない挙動を示す恐れがあります。

IDT社は、低ジッターのクロック・シンセサイザとPLL発振器の豊富な製品ポートフォリオを有しています。業界をリードするそれらの製品により、あらゆるアプリケーションのニーズに対応可能です。