高速CMOS TTL対応(FCT)

IDTの高速CMOS技術(FCT:Fast CMOS Technology)を採用したロジックファミリは、標準TTLロジックアプリケーションの用途に向けて設計されています。そのロジック回路は業界で最も高速で、消費電力は最も少なく抑えられています。高速CMOSファミリ製品としては、バスインタフェース、バッファ、マルチプレクサ、トランシーバなど、さまざまなデバイスを用意しています。出力形式については、業界標準のハイ駆動とノイズを抑えたバランス駆動という2種類のオプションがあります。すべての製品には、速度について複数のグレードが用意されています。

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高速CMOSラッチとトランスペアレントラッチについて
基本的なCMOSラッチ回路には、2つの入力(SETとRESET)と1つの出力があります。CMOSラッチ製品には、正論理(アクティブハイ)のものと負論理(アクティブロー)のものがあります。つまり、ハイとローの論理信号のうち、どちらでデータをラッチするかということです。CMOSラッチの機能は、SET入力の状態を監視し、トリガがかかったら出力の状態を変更して、RESET入力によってリセットされるまでその状態を維持するというものです。例えば、SET入力に状態の変化があったとすると(それが一瞬であったとしても)、それをラッチして出力がハイになり、RESET入力に状態の変化があるまでその状態を維持します。

CMOSラッチでは、入力がローからハイ(アーキテクチャによってはハイからロー)に変化すると、直ちに出力を追従させることができるので、トランスペアレントラッチとして設計されます。複数のトランスペアレントラッチを、(同一の入力信号に基づいて)互いの動作に追従させれば、信号を一度にそれらすべてに伝搬することができます。IDTの低消費電力で高速なCMOSラッチは、データを一時保存する用途に最適です。メモリアドレスのラッチや、I/Oポート、バスドライバの実装に使用すると便利です。

CMOSラッチの動作は、フリップフロップに似ています。ただし、「ラッチ」という語は主にストレージの要素に対して使用されます。それに対し、「フリップフロップ」はクロックを使用するデバイスのことを指します。また、通常、ラッチでは電圧のレベルによってトリガがかかります。それに対し、フリップフロップでは一般的には電圧の変化(またはエッジ)によってトリガがかかります。つまり、ラッチは電圧がかかったときにトランスペアレントになりますが、フリップフロップの出力はクロックのエッジ(立ち上がり/降下)によってのみ変化します。

オクタルバッファについて
オクタルバッファは、8個の同一のバッファで構成される標準ロジックデバイスです。インピーダンスの高い入力によって、入力ドライバに流れる電流を少なく抑えつつ、出力では、高い駆動性能とスイッチングノイズ性能を実現します。IDTのオクタルバッファ(ラインドライバ)の場合、デュアルメタルを高度に活用した高速CMOS技術を採用しています。メモリ、アドレスドライバ、クロックドライバ、バス指向のトランスミッタ/レシーバとして使用することによって、基板の実装密度を改善できるように設計されています。