IDT SensorShareワイヤレス通信ファームウェアライブラリは、クラウド対応の接続設定により、センサーノードデバイスを相互に接続する負担を安全かつ確実に軽減させます。SensorShareは、IEEE 802.15.4無線リンク経由でIPv6(インターネットプロトコル)とネイティブで通信可能な、6LoWPANオープン標準スタックです。SensorShareは、ネットワーク内のセンサーノードとエンドデバイス間におけるローカルデータ交換を処理します。エッジルータとして実装した場合には、SensorShareは別のネットワークまたはインターネットとのデータ交換を管理します。SensorShareのデータパケットは、メッシュネットワーク内のポイント間、または複数のホップ間で安全にルーティングされます。

IoTワイヤレスセンサーネットワークの展開における課題に対応

製造業の第4の革命であるIndustry 4.0の登場により、クラウドにプッシュされるエンドデバイスデータが増加しているため、ネットワークシステム間の相互運用性が依然として困難になっています。

バイスデータが増加しているため、ネットワークシステム間の相互運用性が依然として困難になっています。
アプリケーション層の変更によってネットワーク全体のエンドデバイスがシームレスに更新されていない場合は、LoRa、Zigbee、Z-waveなどのネットワークプロトコルを適切に管理する必要があります。これらのデバイスをインターネットに接続するには、システムをゼロから開発し、アプリケーション層に必要な変更を加えることができる、高度なスキルと知識が求められます。

特定のIoTアプリケーション用に最適なテクノロジーを選択する際に、システムアーキテクトはこうしたさまざまな制約や要求に直面しています。しかし最も困難な仕事は、種類の異なるハードウェアとソフトウェアを統合することです。ネットワーク技術がそれぞれ独自で、互換性がないためです。たとえばIoTネットワーク内のセンサーノードとエンドデバイスは、別の場所に移動されたり、追加、削除される場合があります。このようなさまざまな障壁があることで、設計者、開発者、企業が新たにIoT実装に挑むことが困難になっています。

SensorShareプラットフォームは、完全なソフトウェア/ハードウェアソリューションによって、こうした課題の克服を可能にします。このソリューションは、デバイス間、ローカルネットワーク内のデバイス、そしてデバイスとクラウドを接続する、オープン標準として設計されたものです。SensorShareは、ライセンス料金やロイヤルティーの支払いなく利用できます。

導入が容易なターンキーSub-GHzトランシーバモジュールソリューション

IoTハードウェアのビルディングブロックは多種多様なものが販売されていますが、「ターンキー」とされている多くのソリューションは独自仕様のネットワークになっています。そのためデータサブスクリプション料金がかかり、大きなコストが発生します。このようなソリューションを導入するとシステムとアプリケーションファームウェアの強化に労力がかかるため、専任の人員が必要になり、時間的にも歯止めがありません。

IDTは、SensorShareファームウェアに組み込まれた6LoWPANの超低電力型ワイヤレストランシーバモジュールと開発用キットによって、テクノロジーの選択と設計のフェーズを簡素化します。プラグアンドプレイの完全なターンキーソリューションを提供することで、ワイヤレスセンサーネットワークの展開を加速し、最上位のアプリケーション層にリソースを割り当てることを可能にします。またAmazon Web Services(AWS)などのクラウドベースサービス用の設定が事前プロビジョニングされているため、開発者はリアルタイムのセンサーデータにアクセスし、データ分析や機械学習などのサービスを簡単に利用できます。さらに、IDTのSub-GHzトランシーバモジュールは世界のさまざまな地域の認証を受けています。

IDTの6LoWPANモジュールはゲートウェイ、またセンサーノードとして機能し、センサーネットワーキングを容易にします。

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ワイヤレスセンサーネットワーク向け6LoWPANの利点

6LoWPANは、複数の使用箇所をモニタリングする小規模なローカルセンサーネットワークから、アドホックセンサーノードまたはホストを接続した広域ネットワークまで対応し、全世界のSub-1 GHz周波数帯における優れた(UDPを使用した)低オーバーヘッドの超低電力型データルーティングを実現します。

6LoWPANでは、開放型システム間相互接続(OSI)モデルのデータリンク層とネットワーク層の間にアダプテーション層を追加することで、IPv6 over IEEE 802.15.14無線リンクの送信が可能になっています。IPv6では3.4*1038のユニークアドレスを利用できるため、今後接続される何百億台ものデバイスにも対応します。

オープン標準である6LoWPANは他のメーカーのデバイスとほぼ完全な相互運用性があり、既存のIP通信ネットワーク上に構築できます。IDTモジュールは、混雑した2.4 GHz周波数帯ではなくSub-1 GHz周波数帯を利用するため、信号伝搬が向上します。また大規模なメッシュネットワークトポロジをサポートしており、非常に低い電力消費量で長距離をカバーします。

IDT SensorShareでは、メッシュルーティングによって長距離がカバーされます。各センサーノードまたはエンドデバイスでは他のノードをリレーとして使用します。ノードはいつでも追加または取り外しが可能です。この自己修復型のアドホックメッシュネットワークは、システムのスケーリングと削減の問題を随時解決します。

IDT SensorShare対応製品

  • ZWIR4532(ARM® Cortex™ M3搭載のセキュアな低電力型ワイヤレスIPv6モジュール)
  • ZWIR4512(ARM® Cortex™ M0搭載のセキュアな低電力型ワイヤレスIPv6モジュール)
  • SDAWIR0x(ワイヤレスの流量、湿度、温度検知評価キット)