周波数が可変のLVDS/LVPECL出力を備える「4Hファミリ」、
100fsの位相ジッターで10GbE/ネットワークのBERを低減

2013年3月27日

"The Analog and Digital Company™”としてミックスド・シグナルICのソリューションを提供するIDT®(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は本日、業界で初めて100fs(標準値)の位相ジッター性能を実現した差動出力型のMEMS発振器「4Hシリーズ」を発表しました。このような極めて高いジッター性能を達成していることに加え、4Hシリーズは出力周波数を調整可能な周波数マージン機能を備えています。そのため、4Hシリーズを利用すれば、10ギガビットイーサネット(10GbE)対応のスイッチやルーター、そのほかのネットワーク機器において、ビット誤り率(BER)を大幅に低減することが可能になります。

4Hシリーズは、LVDS/LVPECLに対応した差動出力を備えるMEMS発振器です。そのジッター性能は、1.875Hz~20MHzの範囲で100fs、12kHz~20MHzの範囲で300fs以下を達成しています。これらの数値は、同等クラスのIDT社製品の中で最小です。このような優れたジッター性能を実現していることから、高性能のネットワークで使われるチップ・セットが求める要件を満足することができます。また、周波数マージン機能を備えていることも4Hシリーズの特徴の1つです。この機能を使えば、4Hシリーズの製品を搭載した機器の稼働中に、発振周波数を最大±1000ppmの範囲で微調整することができます。これにより、BERを最小化したり、マージンについての試験を容易化したりすることが可能になります。4Hシリーズには、高密度実装の用途で基板スペースやコストの削減に貢献する3225サイズ(3.2mm×2.5㎜)を含めて複数のパッケージが用意されています。このような性能/機能/パッケージのMEMS発振器を提供しているのは、IDT社だけです。

IDT社のバイスプレジデント兼タイミング/同期製品部門ゼネラルマネージャを務めるChristian Kermarrec(クリスチャン・ケーマレック)は、「当社最新のMEMS発振器である4Hシリーズは、標準タイプの『4Mシリーズ』と拡張タイプの『4Eシリーズ』を基盤として、10GbEやネットワーク用途に対するより厳しい要求に応えるべく開発されたものです」と述べています。そのうえでKermarrecは、「当社はタイミング・ソリューション分野のリーダーとして、お客様による次世代製品の開発に役立つよう、最高の性能と革新的な機能を備える製品を提供しています。当社の経験と技術革新が理由となって、多くのOEM企業がMEMS製品のベンダーの中から当社を選択しています」とコメントしています。

また、IHS iSuppli社でディレクタ兼MEMS/センサー分野の主席アナリストを務めるJeremie Bouchaud(ジェレミー・ブショー)氏は、「クラウド・コンピューティング用のシステムやストレージ・インフラストラクチャに対する需要が急速に拡大しています。こうした用途向けに出荷されたサーバーや、ストレージ・クラスタのうち約50%は10GbEに対応したものです。高性能のMEMS発振器は、エンタープライズ向けコンピューティング・システムやストレージ・インフラストラクチャにおいて、BERの低減と信頼性の向上を実現可能にします」と述べています。

IDT社が提供する周波数マージン機能は、業界で“プラスPPMクロッキング”と呼ばれる技術を利用可能にします。この技術は、システム・クロックを本来の周波数よりもわずかに高くするというものです。これにより、BERを低減することができ、結果としてネットワークにおけるパケット損失の改善を図ることが可能になります。固定周波数にしか対応できない競合他社のMEMSデバイスとは異なり、IDT社の製品の場合、最高625MHzの基本周波数を設定したうえで、機器に実装した後でも数百通りの周波数オフセットを設定することは可能です。これは、開発作業の効率化とシステムの動作の最適化の両面で非常に有用な機能です。

4HシリーズのMEMS発振器は、比類のない性能と信頼性が得られるのpMEMS™(圧電MEMS)共振器技術を活用したものです。この技術について、IDT社は特許を取得しています。IDT社のMEMS発振器は、水晶発振器に比べて40倍の信頼性を実現します。また、アクティビティ・ディップや発振不良がなく、EMIに対して高い耐性を持つジッター性能、優れた耐衝撃/耐震性能を備えています。そのため、従来の水晶発振器を置き換えて、より高い性能を得るための理想的なソリューションとなります。

IDT社の4Hシリーズは、すでに実績のある4Mシリーズと4EシリーズのMEMS発振器を発展させたものです。標準タイプの4Mシリーズは、位相ジッターを1ps未満に抑えており、差動出力型の水晶発振器の置き換えに最適です。拡張タイプの4Eシリーズは、LVDS/LVPECL出力と同期CMOS出力を1パッケージで提供するもので、外付けの水晶振動子や2次的な発振器を必要としません。また、4Eシリーズの製品では、周波数を選択可能な4種類の出力を備えているので、4個の部品を1個のデバイスで置き換えられることになります。そのため、部品点数の削減や在庫の圧縮を実現できます。

4Hシリーズの製品についての詳細は、www.idt.com/go/MEMS をご覧ください。

IDT社について
The Analog and Digital Company™ のIDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステムレベルのソリューションを開発します。タイミング、シリアル・スイッチ、インタフェース、アナログやシステムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これら技術を利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器の分野で、特定の用途に完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供しています。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点があります。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI」。IDTに関する詳しい情報はwww.IDT.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeでもお調べいただけます。


IDTおよびIDTのロゴは、Integrated Device Technology Inc.の商標または登録商標です。製品やサービスを特定するために使用されるその他のブランド名、製品名、マークは、各所有者の商標または登録商標の場合があります。

本プレスリリースに関するお問合せ先
日本アイ・ディー・ティー(IDT)合同会社
〒141-0021 東京都品川区上大崎2-24-9 アイ・ケイ・ビルディング1F
マーケティング コミュニケーションズ 本田 真由美
TEL: 03-5740-3145 FAX: 03-5740-3103 
E-mail: mayumi.honda@idt.com

Available Translations