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オープンハイパフォーマンス解析/コンピューティング(HPAC)ラボ(Open HPAC Lab)は、IDTのRapidIOインターコネクトテクノロジーを利用するさまざまなコンピューティングベンダーとの協業を可能にする業界初のラボです。このラボは、構造化されていない大量のデータの迅速な移動・管理を可能にする低レイテンシのヘテロジニアスコンピューティングをサポートします。

このラボは、インターコネクトやタイミング、メモリインタフェースなどの製品やパートナー企業の主要なコンピューティング技術を中心に、ヘテロジニアスコンピューティングを用いてエンドアプリケーションを構築するための協業関係の中心地となります。ラボでは、エンドユーザーがラボのプラットフォームを用いて、CPU、GPU、FPGA、DSPといった各種技術のヘテロジニアスコンピューティング要素を中心に、プロトタイプソリューションを作成することができます。

このラボは、カナダのオタワ州にあるIDTの施設内にあります。カリフォルニア州サンノゼにあるIDT施設への拡張が予定されており、別の地域でも副次的なコンピューティングラボが設置される予定です。

 

アプリケーション

Open HPAC Labは、IDTやOpen HPAC Labパートナーが提供する既存および新興の半導体技術を対象として、さまざまな戦略市場に焦点を当てています。

  • ハイパースケールクラウドデータセンターベース解析
  • ハイパフォーマンスコンピューティング
  • ワイヤレス4G(Advanced)、5G、モバイルエッジコンピューティング
  • 動画解析
  • 自律走行車

このような市場はすべて、アプリケーションの問題を解決する上で、多数のプロセッシング要素を必要とし、多くの場合、さまざまなタイプの処理を低レイテンシのインターコネクトによりすべて接続して実行します。

Open HPAC LabにおけるRapidIOインターコネクト

ムーアの法則の速度が下がるにつれ、各種の処理技術を単一のモノリシックダイに統合することが難しくなってきています。アプリケーションは、低レイテンシで多種多様なプロセッシング要素に対応することが求められており、そのために、適切なインターコネクトが必要とされています。IDTのRapidIOインターコネクトは、過去10年以上にわたり、ワイヤレスシステムや組み込みシステムにおいてこの問題を解決してきました。このような特質の多くは、新興市場において必要条件となっています。新興市場のアプリケーションは、多様なカテゴリのコンピューティング用半導体製品にリアルタイムで対応することが求められます。RapidIO 100ns低レイテンシインターコネクトは、その実現に向けた土台を形成します。

オープンコンピュートプロジェクト(OCP)やRapidIO.orgとの関係

IDTは、オープンコンピュートプロジェクト(OCP)HCP部門の共同議長を務めています。Open HPAC Labでは、いくつかの理由から、可能な限り業界標準のOCPプラットフォームを利用しています。

  • 第1の理由は、OCPソリューションの採用を促進することです。第2の理由は、正式な認証プロセスの前に、開発段階にOCPハードウェア上でエンドソフトウェアアプリケーションを開発する機会を設けることです。
  • ソフトウェアコミュニティからのフィードバックにより、該当するOCPチームへのフィードバックが可能になります。ラボで使用するハードウェアプラットフォームは、必ずしもOCPに準拠している必要はありませんが、OCPへの準拠を推奨します。
  • Open HPAC Labは、RapidIO.orgを対象とするIDTの取り組みをサポートします。IDTは、RapidIO.orgにおいて副議長を務め、技術作業部会の議長を務めています。ラボは、IDTやパートナーが提供する既存および将来のRapidIO製品を活用します。また、linux.orgに提出済みまたは提出予定のハイパフォーマンスデータ管理/ファブリック管理向けオープンRapidIOソフトウェアの開発とテストに利用されます。

Open HPAC Labの管理体制

IDTは、業界のパートナーとの協業関係を広げるため、ラボをオープンにしています。始動段階では、IDTのCTOオフィスやインターコネクト部門を代表して、アーキテクチャ担当ディレクタのMohammad Akhterが、ラボディレクタを努めます。IDTの戦略的マーケティング担当ディレクタのDevashish Paulが、パートナーとの協業関係やプロジェクト選定を統括し、指定パートナーとの正式な協働プロジェクトを策定します。ラボの管理体制は、プロジェクト数やパートナー数の増加に応じて拡充し、ラボ始動後の2四半期までをめどに諮問委員会が選出されます。


Open HPAC Labは、カナダのオタワ州にあるIDTの敷地内に設置されています。

ビジネスモデル、参加

ラボは、ヘテロジニアスコンピューティングとRapidIOインターコネクトを中心とした解析重視のプロジェクトを非公開で成功裏に進めてきました。過去および現在の主な活動は次のとおりです。

  • FIFAワールドカップデータに関するTwitter解析
  • モバイルネットワークの「エッジ」におけるスーパーコンピューティングの調査
  • RapidIOベースのデータセンター解析、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を対象とするリアルタイムデータ収集

ラボは、関係者の貢献に基づくモデルを通じて資金を調達しています。

  • パートナーは、プロセッサやネットワークハードウェアのプラットフォームを提供することで協力します。たとえば、IDT RapidIOインターコネクトテクノロジーに対応するサーバ、ストレージ、トップオブラック(ToR)スイッチなどを提供します。
  • エンドユーザーは、プラットフォーム上でソフトウェアプロジェクトを開発するためのプロジェクトと人員を提供することで貢献します。
  • IDTの貢献分としては、サーバ要素やネットワークハードウェア要素、アプリケーション開発用のリソース、物理的なラボ環境、プロジェクト成功後のマーケティングを統括する管理体制、ラボから生まれるパートナーシップなどがあります。

このラボのモデルは、各プロジェクトが自立できるようにするためのものです。IDTの目標は、ラボから直接的な収益を生み出すことではありません。むしろ逆に、各ユーザーがIDTやパートナーの技術を基盤として用いて、システムレベルのアプリケーションを開発できるようにします。

Open HPAC Labの新規プロジェクト申し込み

  • 始動段階から、ラボは、開発段階のプロジェクトですでに容量が埋まっており、新規申し込みは2015年10月に受付を開始する予定です。openhpac-lab@idt.comまでお問い合わせください。
  • このラボは、応用技術ラボです。申し込みの受諾は、さまざまな基準によりケースバイケースで判断されます。主な基準は次のとおりです。
    • プロジェクトの対象となる市場
    • 商業化への道筋。小さな「研究」、大きな「開発」
    • IDTや主要パートナーの将来的な製品開発に与える影響
    • エンドユーザープロジェクトによる資源および金銭的な投資